
信頼関係構築,ラポール形成は,OT臨床で絶対に欠かせない要素です.
OT臨床は,クライエントの本音を聞く必要がある!
苦手なことに挑戦してもらう必要がある!
協業が必要である!
ものすごく個人的な情報を扱う!
などなど,
このどれにおいても,クライエントは信頼をしている人にしか,上記内容は披露しません.
そのため,信頼がないと,作業療法は成り立たないのです.

この基本的な部分を習得するための手順や方法を思い出してみてください.
誰かから教えてください!と言われたときに,どう答えますか?
本を紹介する?
理論を説明する?
手順を紹介する?
これを見てくださっている多くの方が,
どれでもないのではないでしょうか?
いわゆる教科書をサラ~っと見ましたが,
信頼関係構築の技術や手順は,載っていませんでした.
作業療法の理論書で信頼関係構築を探しましたが,
大事!寄り添うと自然と信頼を得る!などは書かれていますが,
その明確な理論や,手順は書かれていませんでした.
そう!私たちがとても大事にしている!必要としている!
その信頼関係の技術や方法は,多くの方が習っていないのです.

まぢ盲点でした・・・・
そこで心理学関連を調べたところ,
いわゆる「視線を合わせる」「身振りや手ぶりから察する」
「声のトーン」「話題を一致させる」など
コミュニケーションでの信頼を得る方法が書かれていました.
そこで思い出したのが,数々の失敗談!
視線を合わせる!などの方法で信頼を得る!と記載されているものを
参考に実践した若手が,視線を合わせたら,嫌われたwww
話の腰を折らないようにすると、信頼を得やすいとの内容を
参考に実践したら、話が終わらずに聞き続け1時間使っちゃった。
声の質を変える!との内容を参考に,信頼を築けるように努力したけれど,
元気に行くと「うるさい」と言われ,丁寧に行くと「聞こえん」
って言われるので,分かりません!!
若者が担当しているCLがリハ拒否で,ベテランに相談したら,
ベテランが元気よく離床を促しに行って,拒否が強まってしまった
そう!そんな簡単なことではない!!
信頼関係構築は,すごくエネルギーを注ぎ,勝ち取る技術なのです.
小手先の知識では役立ちません.
文献が少ないので,私の臨床経験から語らせていただくと,
その時の感情に合わせる必要があるだろう!
その感情に合わせたこちらのキャラ変更が重要!
という要因が1つあると思いました.
感情の評価はこちら

この基本感情8種と応用感情8種にを即興的に感じ取り,
それに合わせたCROTのキャラを合わせていく!

たとえば拒絶の応用感情を表出している場合,どのキャラで挑みますか?

では楽観の場合は?

これらの私見やキャラ設定方法などを披露しながら,
講習会を進め,皆さんと信頼関係構築について共有したいと思います.
他にも,好かれてもやはり!作業で効果を出さなければ
信頼は得られませんので,作業の評価と選択方法についても
講義を用意しています.

2020年7月18日(土)13:00~15:30
https://shounanot.wixsite.com/shounanot/schedule

このセミナーが好評であったため,内容は本にまとめました!
こちらから! https://crot.thebase.in/

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